会社員の方の所得税や住民税、厚生年金、社会保険料といった税金の類は、会社が計算して毎月納めてくれています。個人で加入する生命保険や住宅ローンによって納める金額は変動しますが、そこは年末調整で帳尻合わせしている訳です。
一方で、フリーランスはこれら税金関係を自分で納めなければなりません。
どのようにして納めるかは別の機会にして、私はフリーランスとなってから納税について深く考えるようになりました。
なにせ、必死に稼いだ売上げから支払うのですから!
会社員時代、源泉徴収された給与明細を見る度に「結構引かれるもんだな」と思ったものですが、会社が自分の代わりに計算してくれることも、給与所得控除(会社員の経費に相当する金額を所得税の対象から除外してくれる)も有り難いことだったのだなぁ、としみじみ思います。
しかし、プラスなことも勿論あります。
まずは、税金に対する意識がグンと上がったことです。納税している自覚がある分、自分の税金がどのように計算されているのか、どれだけ納めているのか、ひいてはどのように活用さらるのか、ということに敏感になりました。
会社員時代がアンテナ1本なら今はアンテナ5本、ビシビシ電波立ってます。
また、経済に関心が強くなるのもメリットの一つです。
会社員時代は月給や年俸で働いてましたから、関心といえば自分の給料くらいのものでした。人員増やしてほしいし在庫は多い方が安心。そこに係る会社のお金について深く考えることなどなかったように思います。
フリーランスになった今は、そこの目線だいぶシビアです。
大元となる収入、そして支払うべき経費と税金。自分を巡るお金について日々考えながら過ごしています。
中でも経費はフリーランスにとっては見逃せないお金。取引先へ向かう際のガソリン代や宿泊費、仕事着などの経費を計上漏れした時がとても痛い(心が痛い)!仕事上やむを得ず支払ったお金(経費)が、プライベートで利用したお金になってしまうのですから(所得税の対象)。
だから、フリーランスは領収書を金券のように集める訳です。
無論、経費過多では生活が立ち行かないですが、必要な経費はきちんと計上することが大事です。
この収入、支出の構造は大企業であっても基本的に同じことです。ですから、自分を巡るお金について考えると、企業のお金の流れについても分かってきますし、それを拡大して資本主義経済への理解も進むのです(財務諸表の見方など勉強しましたが)。
経済について関心が低いと言われる日本人。いかに無関心であっても生活できるのは、この国がまだ経済大国だからです。しかし、関心の有無を問わず資本主義社会の枠組みに身を置かれていることには変わりありません。
資本主義とは、その名の通り資本家が一番儲かる仕組みにあります。自分が搾取されることなく過ごすにはどうあるべきか。どのような方向を向くべきか。日本経済好転の見通しの立たない今、頼るべきは自分の考えと行動次第ではないかと私は思います。
そして、私はフリーランス医療従事者の働きやすい環境作りを推進したいと思っております。
税金、経費の管理については、今後もお伝えしていく予定です。
#フリーランス#ノマド#税金#納税
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